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田上明、突然の引退表明

田上明(プロレスリング・ノア)の突然の引退表明が話題になっています。小橋建太の引退発表の翌日、こっそり表明しました。「東京スポーツ」(2013年6月14日付)ではそのときのインタビューを収録しています。

田上明

田上明のインタビューを引用します。

体がもう限界

ー鉄人・小橋引退試合の翌日に引退発表。誰もが驚いた。
田上 オウ。俺の中ではもう3年以上前から決まっていた。リキ(力皇猛=昨年引退)から引退の相談を受けていたころ(2011年夏)に、もう「辞めよう」と決意していたんだ。体がもう限界。長年患っている不整脈が一番の理由かな。医者からも「そろそろ引退したはうがいい」と勧告きれていたんだ。それから高血圧と痛風と腰も悪いし…。
ーもう分かりました。体が限界だと
田上 みっちゃん(三沢光晴さん)が亡くなった後ぐらいかなあ、萬屋錦之助さんがかかった病気(重症筋無力症)で左目まぶたが腫れ上がってしまって半年ほどで治ったけど、視力がガクンと落ちてしまった。あれでもう納得するプロレスができなくなった。休憩前にゆっくり試合をするよりは、スパッと辞めようと。燃え尽きたな。
ー引退試合は
田上 12月の有明コロシアム。まあ緑のある人とタッグマッチでもやりたい。派手なセレモニーも結構です。俺は小橋のように派手には引退しないよ。ひっそりとカスミソウのように消えますよ、カッカッカ。

社長業に専念

ーその後は社長業に専念するのか
田上 オウ。任期(2年)は来年6月までだけど、問題がなければその後も続けたい。次期社長候補は何人かいるけど、筆頭は丸藤だろうな。でもアイツはまだ33歳。今から決め付けちゃうといろいろ背負い込んでしまう。その負担を減らしてリング上に専念してもらうことも、俺の仕事だろうな。
ー昨年末には秋山準らバーニング勢5人が離脱。小橋も含めると7人も主力勢が抜けることになる
田上 確かに手薄になった。でも「方舟新章」(5.12後楽園)ではKENTAと杉浦がすごい試合をしたよな。あれを見て大丈夫だなと。心配はしていない。俺の経験上、ゴソッと抜けた後、残った人間の結束は強まる。
ー心に残る試合は
田上 三沢から三冠王を取った試合(1996年5月24日)かなあ。やるたびに体がきしんだ。それと森嶋と初めてGHCをやった試合(05年12月4日)。アイツ若かったからもう入れ込んじゃって鼻息荒くてなあ。
ーかつてのパートナー・川田利明もセミリタイア状態にあるし、これで「四天王プロレス」は幕を閉じることに…
田上 時代の流れには逆らえませんよ。お互いに「コイツにだけは負けるか」という意識が強くてああいうキッい試合になった。まあ、よくやったよ。川田はまだ引退していないんだよな? もしいずれ引退試合をやるような時があれば、ウチのリングで構わない。もうそれは拒む理由はない。
一最後にファンにひと言
田上 オウ。しょっぱい試合ばかりしていた私を長い間応援していただき、誠にありがとうございました。これからもノアを応援よろしくお願いします。(インタビュー・平場雅人)
「東京スポーツ」(2013年6月14日付)

田上明といえば、四天王といわれた2.9プロレスがやはり全盛期でしょう。

新日本プロレスからみると、田上明というレスラーは理解しがたいかもしれませんが、その潜在力は高く評価されていました。

以前、スタン・ハンセンに鋭角的なバックドロップをくらい、思わずひやっとした場面がありました。解説のジャイアント馬場も、「首が折れちゃいますよ」と心配していましたが、何事もなくすみました。

きっと、受け身がうまく体が柔らかいのだと思います。これは身体的な素質として大変恵まれていることを意味します。

スター選手でも怪我が絶えない人っていますよね。そう、アントニオ猪木だってけがに泣かされました。



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田上明が昭和プロレスのレスラーと言えるかどうかは微妙ですが、昭和の匂いをぎりぎりで残したレスラーと言っていいでしょう。

その意味で、田上明の引退は、またしても昭和プロレスは遠くなりにけりです。
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コメント 1

名無し

田上も引退ですね。
四天王プロレスというとつい15年前くらいのものと思っていましたが、あっという間に終焉を迎えるのを見ると、時代の流れの早さを感じます。
ハードな試合が続くようになったプロレス界ですが、選手の皆さんはどうか無事に引退できることを願っています。
by 名無し (2013-08-17 10:11) 

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