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金光植は大木金太郎の歳の離れた弟だった

金光植。昭和プロレスファン、とりわけ全日本プロレスファンには懐かしい名前です。そう、大木金太郎と歳の離れた弟です。全日本プロレスにしばらく留学していました。

全日本プロレスにはもう一人、張という韓国人レスラーも前座にいたときがありましたが、あちらは韓国ではスター選手でした。金光植は、全日本プロレスでプロレスの基礎を学び、そこからアメリカ、韓国、国際プロレスなどで活躍しました。

金光植が韓国に帰国後、「外国陣営」で再来日したのは、全日本プロレスの「三軍対抗戦」のときでした。全日本プロレスと国際プロレス、金一道場(大木金太郎一門)という三軍です。シングルもタッグも勝ちが2点、時間切れ引き分けが1点として計算され、僅差で全日本プロレスが優勝しています。

その後、大木金太郎と国際プロレスが接近し、国際プロレスが韓国に遠征した時がありましたが、そのときも迎撃隊として金光植はたたかっています。金光植が国際プロレスのリングに上がったこともあります。

「東京スポーツ」(8月7日付)では、小佐野景治氏が連載で金光植について取り上げています。全日本プロレスに留学した頃は、世田谷の合宿所に寝起きしてプロレスの基礎を学びました。

日本の団体は、使えるレスラーと契約するだけでなく、まだ使えるとは言えない前座試合に出る若手も練習生の頃から採用して育てます。「使う」だけでなく「育てる」ことも行うわけです。これは、プロレスの本場がアメリカだったことから生じるシステムですが、アメリカだって最初は使えないわけで、そうしたみると、日本のシステムは自前で使える選手を育てるということで、非常に優れたものだと思います。

国際プロレスの黒潮太郎らといい、留学したがるわけです。

そういえば、留学生に限らず、外人選手として来日する人々も、「日本帰りは出世する」ともいわれましたね。

東スポ・金光植.png

 全日本プロレスの旧道場兼合宿所が東京・世田谷区砧に完成したのは1976年7月。その完成に合わせるように韓国から留学してきたのが金光植(キム・クワンシク)だ。あの金一(キム・イル)こと大木金太郎の23歳離れた実弟で、当時の大木はジャイアント馬場と敵対していたが、韓国マットの将来を考えて、自ら主宰する金一道場の若手だった弟を全日本に預けたのである。
 当時の合宿所に住んでいたのは25歳の若大将ジャンボ鶴田を筆頭に大仁田厚、渕正信、ハル園田の三羽がらす。52年生まれの24歳の光椿はすぐに集団生活になじんだようだ。「金は薗田と相部屋だったよ。お兄さんの大木さんとは違って日本語がしゃべれなかったんだけど、自分でコツコツと勉強していたし、俺たちも知ってる韓国語でコミュニケーションを取っていた。一緒にディスコに行って遊んだりもしたなあ」と思い出を語るのは測。吉葉は通じなくても若者同士で青春を謳歌していたようだ。
 アマレスの下地があり、すでに金一道場でデビューしていた光楢は道場での練習期間を経て76年11月19日の後楽園で大仁田相手に日本デビューを白星で飾り、三羽がらすとしのぎを削った。ヘッドバットは「兄の技だから」と使わずにドロップキックや首固めなどのテクニックで勝負するタイプだった。77年5月に鶴田、渕らが韓国遠征をした時に帰国。母国では、日本では使わなかったダイビングヘッドバットも得意技にしていたという。
 78年2月に全日本、国際プロレス、韓国の「プロレス三団体全軍激突戦」が開催された時には韓国代表として来日し、18日の蔵前国技館では全日本で先撃だった伊藤正男と激突して反則負けになる激しさを見せた。
 兄・大木は光植が自分のような国際的なレスラーになることを望んでおり、それに応えるように82年9月、キラー・キムの名前でブラック・ゴールドマンを破ってロサンゼルス地区のアメリカス・ヘビー級王座を奪取。ロサンゼルスはその19年前に大木がミスター・モトとのコンビでインターナショナルTVタッグ王者になった地でもあった。その後の活躍は不明だが、95年に43歳の若さで亡くなっている。 (毎週火曜掲載)

早逝は惜しまれるし、不思議だったですね。おそらく病死だと思うのですが、詳細は知らされていません。



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大木金太郎にはその他、娘婿で南海山という選手もいましたね。大木金太郎が韓国では大スター選手であったことがわかります。

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