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昭和プロレスの「東京タワーズ」ジャイアント馬場、坂口征二組

東京タワーズ

昭和プロレスの「東京タワーズ」といえば、ジャイアント馬場、坂口征二組です。なぜ「といえば」と条件をつけたかというと、グーグルで「東京タワーズ」という語句で画像検索しても、何やら近代的な建物の画像ばかりで、ジャイアント馬場、坂口征二組が全く出てこないので、昭和プロレスは遠くなりにけり、と寂しい思いに浸ってしまったからです(汗)

まあ、実際にコンビは短かったですけどね。

アントニオ猪木が離脱して、坂口征二がナンバー2に繰り上がった時、いつの間にかザ・ファンクスのもとにあったインターナショナルタッグ選手権をアメリカに行って奪取したのに、結局2度しか防衛しませんでした。

しかも、その時は、すでに日本テレビが日本プロレスに愛想をつかしていた時だったので、NETテレビ(テレビ朝日)でしか実現していない試合です。

その後、ジャイアント馬場が日本プロレスを退団して全日本プロレスを旗揚げしたわけですが、その際は、ついていってもおかしくなかった坂口征二は日本プロレスに残り、結局新日本プロレスに行ってしまいました。

坂口征二が新日本プロレスの社長になってからは、全日本プロレスとの関係がぐっと良くなり、またジャイアント馬場の7回忌でしたか、馬場元子さんに呼ばれて全日本プロレスのリングでトークショーを行って、「馬場さんが生きていたらこんなふう(プロレス冬の時代)にはならなかった」というような話をしていました。

つまり、ジャイアント馬場と坂口征二の個人的な関係が悪いわけではなかったようで、ジャイアント馬場も、自著で、タイムマシンに乗って過去に戻れるなら、吉村道明か坂口征二をパートナーにしたいということも述べています。

そういう意味では、お互いを認め合ったコンビだったわけです。

ジャイアント馬場と吉村道明は、アジアタッグ選手権、インターナショナルタッグ選手権を幾度となく防衛していますから、まさに、ジャイアント馬場、坂口征二は、半ば幻化しているかもしれません。

昭和ブロレスファンは、「東京タワーズ」という名前は忘れないで覚えておきたいものです。

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坂口征二は馬場元子さんのことを黙っていた


さて、その東京タワーズですが、実は誕生したのは、日本ではなくアメリカでした。

「東京タワーズ」という名称のもとでタッグを組んだ初試合ということです。

「東京スポーツ」(2009年5月27日付)に連載されている坂口の自伝「格闘半世紀 坂口征二」にはこう書かれています。

12月6日、デトロイトで"極道貴族"の異名を取るベテラン、ロード・アンソル・レイトンと戦い、フルスイングの水平チョップでKO勝ち。この試合をもって五大湖地区の契約期間を終えた私は、公私ともに世話になったカノンに別れを告げ、ロサンゼルス経由でハワイヘと向かった。
12月18日には馬場さんがハワイ入り。約半年ぶりに再会した。馬場さんはインターナショナル王座防衛戦のためハワイ経由で米本土入り。帰路にもまたハワイに立ち寄り、私とタッグを組んでハワイタッグ王座(王者=ジョニー・バレント、リッパー・コリンズ組)に挑戦する予定だった。
この時、ハワイのプロモーターが、馬場さんと私のタッグを「日本で無敵の東京タワータッグチーム」と紹介。これが後に馬場さんと私のタッグチーム名となる「東京タワーズ」の原点だ。もっとも馬場さんは「腐っちゃうよな...」とこの名称に難色を示していたが。
ロスで"鉄の爪"フリッツ・フォン・エリックを挑戦者にインター王座を防衛した馬場さんはクリスマスにハワイへと帰ってきた。ところが予定されていたハワイタッグ選手権は年明けの1月2日に延期。馬場さんと私はタンク・モーガン、カウボーイ・ジャックベンス組と戦い快勝した。

余談ですが、坂口征二の連載によると、その後、ジャイアント馬場のハワイの別荘で馬場夫妻とともにクリスマスと年末年始を過ごしたそうです。

ジャイアント馬場が、既婚者であることを明らかにしたのはこの10年以上も後です。

レスラー仲間やプロレスマスコミの口のかたさは大したものですね。

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