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馬場+前アジアタッグ王者、スタミナ温存の勝利【1968.7.13】

木更津市

ジャイアント馬場が、5日前にスカル・マーフィとクロンダイク・ビル組にアジアタッグ選手権を奪われた吉村道明・大木金太郎とトリオを組んだメインは、両軍リングアウトでイーブンの後、キム・イル大木金太郎がマイク・ローレンを体固めで下し、2-1で勝利した。

サマー・シリーズは、日本陣営がアジアタッグ選手権を奪われてエキサイトさせただけあって、日程がかなり込み入っている。

たとえば、この日は、千葉県木更津市鳥居崎広場での開催である。

日本プロレスは、翌日から東北・北海道巡業に入る日本プロレスは、前日が後楽園大会だった。

まあ、この当時のことを考えたら、普通はこの日は移動日だろう。

にもかかわらず、間にこの木更津大会を挟んだ。

この時代は、東京湾横断道路も海ほたるもない時代である。

横須賀の金谷港ジャイアント馬場が、5日前にスカル・マーフィとクロンダイク・ビル組にアジアタッグ選手権を奪われた吉村道明・大木金太郎とトリオを組んだメインは、両軍リングアウトでイーブンの後、キム・イル大木金太郎がマイク・ローレンを体固めで下し、2-1で勝利した。

から行くか、東京湾岸をずっーと走るしかない。

つまり、間に挟むにしては、決して便利なところではない。

にもかかわらず、本来は移動日にしてもいいこの日に興行を行ったのは、地域のプロモーターが「ぜひに」と興行を買ってくれたからだろう。昭和プロレスのいい時代である。

まあ、レスラーがこれによってスタミナを奪われるというわけでもないだろうが、長い巡業を乗りきれるよう、この日も6人タッグマッチである。


試合結果


1968年7月13日
★日本プロレス
サマー・シリーズ
千葉県木更津市鳥居崎広場
・6人タッグマッチ(60分3本勝負)
ジャイアント馬場/キムイル大木金太郎/吉村道明
(2-1)
レイ・スチーブンス/スカル・マーフィ/マイク・ローレン
  1. (両軍リングアウト 13分48秒)
  2. キム(体固め 9分51秒)ローレン

6人タッグマッチではあるが、レイ・スチーブンス、スカル・マーフィがコンビを組んでいる。つまり、外人最強である。

普通は、強力外人をなるべく同じ試合では組まず、バラけさせることで、より多くの試合に目玉選手を登場させることができる。

それをしていないのは、当時は全8試合行われたとして、メインとセミ以外は、それらのために客席を温めるだけの、文字通り「前座」だったのだろう。

馬場&前アジアタッグコンビが、スチーブンス、マーフィーの外人エースコンビにローレンを従えた6人タッグは、1本目が両軍リングアウト。

決勝ラウンドは、キムイル大木がローレンを押さえた。

2フォール奪えなかったが、両軍リングアウトでイーブンにしたのは、この後の東北・北海道巡業を考えて日外両陣営ともスタミナを温存したのだろうか。

ところで、木更津といえば房総半島の真ん中西側にある。

千葉なら東京に出やすいし、成田なら茨城側から東北に進めるが、木更津から次の郡山の移動はどうしたのだろう。

当日の移動で東京に戻り、翌日東北本線を使った可能性が高いが、レスラーはともかく、リング屋の移動は大変だったろう。
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