プロレスリング・ノアは2012年3月23日、過去に反社会的勢力との交際があったことを理由に、仲田龍GMと永源遥相談役が辞任。社員に降格になったと発表しました。しかし、わざわざ自浄能力があるように見せるのは、その処分以上の真相が隠されているのが世の常です。プロレスリング・ノアにいったいなにがあったのか。
『東京スポーツ』(3月25日付)によると、プロレスリング・ノアは過去に、反社会的勢力との交際があった事実が認められた仲田龍GMと永源遥が、外部弁護士に依頼して調査を実施。
03年に永源遥が暴力団関係者2人からチケットの手配を依頼される形で交際が始まり、その後は仲田龍が連絡調整役となり、暴力団関係者が経営する店舗でのイベントに選手が出演するなどの事実が認められ、交際は10年8月ごろまで続いたといいます。
それを受けての「辞任」だそうですが、ではなぜ「解任」ではないのか。素朴な疑問を抱かざるを得ません。
同紙では、「暴力団排除条例が施行される前の出来事で、ノアが暴力団関係者から出資や金銭貸し付けを受けた事実はなく、交際も完全に終結した」が、「プロスポーツ団体としての社会的影響力を考えた結果、公表に踏み切った」としています。
また、プロレスリング・ノアの田上明社長は、同紙の取材に対し「みなさんにご迷惑をおかけしました。真撃に反省し、二度とこのような事龍を起こさないよう、再発防止に努めます」と話したといいます。
ただ、暴力団排除条例によって、ますます暴力団は地下に潜る形になります。
たとえば、代紋の入った名刺をきることなどは間違ってもありえません。
そうなると、後になってから「暴力団とは知らなかった」ということになるのではないでしょうか。
今回、仲田龍GMと永源遥相談役が降格になったと発表されましたが、肩書きだけをはずして、実質的に引き続き同じ仕事をさせていたら同じことが繰り返される可能性があります。
旧弊な仕組みも、旧弊な人脈の持ち主も入れかえないと、「再発防止に努め」たことにはならないと思うがどうでしょうか。
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その後
当時、全容が明らかにされなかったこの件は、実は暴力団幹部を夫とする、詐欺師との関わりが本質であることが明らかになりました。
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泉田純太朗を騙した成田真美容疑者逮捕の詐欺事件、本当の話
プロレスリング・ノアの選手たちが、タニマチだと思い込み、さんざん飲み食いさせてもらった女性が、多くの詐欺をはたらいていました。
つまり、ノアの選手たちは、詐欺の金で飲み食いをしていました。
それだけでなく、泉田純が約8000万円、三沢光晴夫人が約5300万円をその女性から騙し取られました。
もともと泉田純にその女性を紹介したのが永源遥であり、仲田龍もその女性からお金を引っ張っていたらしいのですが、お金の行方は亡くなった三沢光晴の愛人問題にすり替えました。
しかし、天網恢恢疎にして漏らさずというべきか、仲田龍はその後急死しました。
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仲田龍氏が亡くなった、ノアはどうなる
プロレスリング・ノアの選手たちは、全日本プロレス時代、ジャイアント馬場がスポンサーをつけない主義だったために、タニマチを見つけて飲み食いする新日本プロレスのレスラーたちを羨ましく思ったのでしょう。
キレイ事を言っても、結局それが全日本プロレスからの離脱の理由だったのかもしれません。
しかし、ジャイアント馬場は、他人の金を当てにすると、往々にしてそのような落とし穴があるということをわかっていたのでしょう。
ちなみに、報酬だけなら、全日本プロレスと新日本プロレスでは、同じ格のレスラーの場合、実は全日本プロレスのレスラーのほうが待遇が良かったというのはSWS関連裁判で明らかになったそうです。
橋本真也が、「自分は年俸3000万円ということになっているが、実は1500万円」というのは有名な話です。
欲をかいたプロレスリング・ノアの選手たちの過ちですが、社長の田上明は引責辞任しませんでした。
内側から見たノアの崩壊
- 作者: 泉田 純
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2012/09/18
- メディア: 単行本
2012-03-26 10:20
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