SSブログ

ジャイアント馬場、キラー・カール・コックスを破る!

ジャイアント馬場といえば昭和プロレスのエース。ディック・ザ・ブルーザーを破ってインターナショナル選手権を獲得し、ルー・テーズにフォール勝ちして初防衛に成功しました。今日は2度目の防衛戦のお話です。1966年07月05日、ルー・テーズ戦から5ヶ月後の7月5日、やはり東京都体育館でキラーカールコックスを相手に行われました。

1本目は21分39秒で反則勝ち、2本目は6分12秒体固めで馬場がストレート勝ちしました。

昭和プロレスは3本勝負が主で、お互いの見どころを1本ずつ見せ合うことになっていましたが、ラフファイター相手には今回のようなストレート勝負もありました。

ひとつは、ラフファイターを完膚無きまでにたたきのめすという意味と、もうひとつは反則「負け」はラフファイターにとって価値に等しい見せ場だったため、結果はストレートでも、完全決着とはならず、むしろ次回につなげるたたかいと見られていたからです。

ディック・ザ・ブルーザーとタイトル争奪戦を行い、昭和プロレスのエース・ジャイアント馬場がストレート勝ちしましたが、それもその一例といっていいでしょう。

昭和プロレスは、かくも奥が深いのです。

キラー・カール・コックスというのは、昭和プロレスのエース・ジャイアント馬場の求める明るさを感じないレスラーなのですが、その割にはこの後もインター、ワールドリーグだけでなく、全日独立後のPWFヘビー級選手権でも戦っています。

ジャイアント馬場にとっては、案外手の合う相手だったのかもしれません。

それはつまり、昭和プロレスのエース・ジャイアント馬場は、ラフファイターを得意としていたということです。



↑スポンサードリンク

まさに、昭和プロレスは細かい技やストーリーよりも、大男のラフファイトを楽しむ醍醐味が一時代を形成していた時期がありました。

その典型が、空手チョップ一発の力道山であり、技とテーマがドリー・ファンク・ジュニアやアントニオ猪木らで、そのどちらもできる男こそが、昭和プロレスのエース・ジャイアント馬場だったのです。

昭和プロレスには歴史があるのです。
nice!(18)  コメント(4)  トラックバック(0)  [編集]
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 18

コメント 4

キャラメルクラッチ

昭和プロレスにおいて、大男のラフファイトの醍醐味を象徴していたひとりが、アンドレ・ザ・ジャイアントでしたね。現在You Tubeで視聴可能な動画に「1974 Andre The Giant vs The Sheik」というのがあります。1974年のカナダ・トロントで行われた大巨人アンドレと怪人シークのデスマッチの実況放送映像。開始時点から、身長223cmのアンドレが公称でも183cmのシークにひたすらヘッドバットとパンチを打ち降ろし続けます。シークは一撃される度に倒れ、よろめきながら立ち上がるとすぐに髪を鷲掴みにされ次の一撃を受けまた倒れる、という一方的なパターン。超大男のアンドレが豪快にラフで攻め立てるからこそ醍醐味が生じるんですね。 
by キャラメルクラッチ (2014-05-10 15:43) 

キャラメルクラッチ

上記の続きです。「一方的なパターン」は2分余り続き、そこでマネージャーのアブドーラ・ファールックから発火キットを受け取ったザ・シークが、アンドレ・ザ・ジャイアントの顔面(眉間付近)に火炎を炸裂させます。デスマッチゆえ反則も取られず、大巨人は顔を手で押さえたまま崩落。マネージャーのフランク・バロアが激励するもそのまま10カウントKO。ザ・シークがまさかのKO勝利を収めます。 こうした単純かつ意外な一発逆転劇もまた、昭和プロレスの特色でしたね。

by キャラメルクラッチ (2014-05-11 07:10) 

ジャントニオ猪馬

昭和56~7年頃の全日で、馬場対コックスのPWF戦がありました。
60分3本勝負も久々なら、1本目が首固めで馬場、2本目がブレーンバスターでコックス(この時54歳!)、3本目が16文キックからの体固めで、馬場が2-1でタイトルを防衛しました。
当時はもう失われていた、日プロ時代の香りのする試合でした。
ユルいムードでも殺伐としたムードでもなく…もはや貴重になった「昭和のプロレス」の試合でした。
by ジャントニオ猪馬 (2015-02-07 18:53) 

ぶっち

コックスは覆面を被って全日にやってきたこともありました。
デストロイヤーと覆面世界一決定戦を行い、一度は破りましたが、ロープに足をかけてフォールしていた写真が新聞に載り、次の来日時にデストが試合会場でその新聞を手に覆面コックス(そういう名前ではなかったですが)の勝利の無効を訴えて、再戦。覆面コックスとデストのセコンドの鶴田がやり合っている間隙をついてデストがフォールしたんだったと記憶してますが、いかが。
つまり、 そういう形でしかデストが勝てないくらい強い相手だったんだと、まだ若いぼくらは思いました。じっさい、覆面コックスは強かったです。
で、この人の覆面を破って正体を露わにしたのは、やっぱり馬場でしたかね。
by ぶっち (2015-08-12 23:05) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
Copyright © 昭和プロレス今昔 All Rights Reserved.
当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。